サンドウィッチマンといえば正統派の漫才、コントのイメージがあると思います。
しかし、単独ライブでは富澤が厨二病キャラになるコントがあります。これが妙にクセになってしまうほど面白いので、今回は私が厨二病キャラコントの好きなボケをまとめました。
単独ライブだとテレビでは観ることのできないような、普段ネタを書いていない伊達が作ったコントが観られたりもするので、興味のある方はこの機会に単独ライブDVDを買ってみてください。
DVDは高くて手がでない方は動画配信サイトでも観られるので、無料期間を利用して楽しむのもありだと思います。とにかく一度でいいのでお時間のある時に観てください。
目次
厨二病キャラコントは計6本
厨二病キャラコントは2009年〜2014年しか披露していないので全部で6本しかありません。そのため、紹介するボケの数はあまり多くありませんのでご了承ください。
それでは、2009年から順番に紹介していきます。
2009年 コント『 バー 』
バー1
富澤「この歳になると悩みの一つはあるさ。」
伊達「知らねえよ。」
富澤「でもここに来ると落ち着くよ。モラルだとか人間関係だとかあらゆる束縛から解放されて、なんかこう・・・ヘドが出る。」
伊達「帰れよ!帰ってくれよお前!なに一週間連続で来てんだよ!ふざんけなよ!」
バー2
富澤「バナナオレもらえるかな。バナナ抜きで。」
伊達「牛乳だろもう?めんどくせーなこいつよー。なに牛乳ばっか飲むの?なにバナナ抜きでって?バカじゃねーの?」
バー3
富澤「世の中にはついて良い嘘と悪い嘘がある。違うかい?」
伊達「なんだついて良い嘘って?」
富澤「この世は表と裏、光と影、そして男と女、全て正反対のものが一対になって成り立っている。違うかい?」
伊達「俺の質問どこ行ったんだよ?なぁ!?昨日聞いたんだよその話。」
富澤「ではなぜお笑い芸人はいるのにお怒り芸人はいないんだろう?」
伊達「なんだよお怒り芸人って?」
富澤「発する言葉は全て誹謗中傷に満ち溢れ、お客に怒りと不快を提供する芸人。そして、出待ちの追っかけには毎回罵詈雑言を浴びせられ、時には刺されたりする。そんな芸人いたっていいんじゃないのか?」
伊達「いらねえだろ!」
バー4
富澤「なぁ、マスター。なんでボケ老人はいるのにツッコミ老人はいないんだ?」
伊達「なんだよツッコミ老人って?」
富澤「見るものすべてにツッコむ老人。湯のみじゃねえかよ!入れ歯かよ!家族ってなんだよ!」
伊達「それボケてんだよ。」
2010年 コント『 職安 』
職安1
伊達「今までどんな仕事をされてましたか?」
富澤「朝飯を食って公園に行き、ハトに餌をやる、もし仮にそれを仕事と呼ぶのであれば...」
伊達「無職ですね。」
職安2
伊達「あなた本当に働く気あります?さっきから言ってること矛盾してますよ。」
富澤「所詮世の中は矛盾だらけだ。小さい頃、母親に知らない人に付いていっちゃ行けないと教えられたよ。だがその母親はナンパで知り合った見ず知らずの男と結婚。そうしてこの俺が産まれたんだ。そう、矛盾の中に人は生きている。」
伊達「知らねーよ!!知らないですよ、なんすかその話。」
富澤「疲れたよ!」
伊達「こっちのセリフだよ!」
2011年 コント『 占い師 』
占い師1
伊達「名前教えてください。」
富澤「人に名前を尋ねるときはまず自分から名乗る。違うかい?」
伊達「新橋の父です。」
富澤「ウルトラの母です!」
伊達「嘘つけよ!おい!」
占い師2
伊達「占うんですね?女性関係ですかね?」
富澤「女には海を見せておけばいい。女には夜景を見せておけばいい。女にはドリカムを聴かせておけばいい。ただそれだけだ!」
伊達「ものすごい偏見ですよそれ!すごーい偏見だ!」
占い師3
富澤「俺は何歳まで生きる?」
伊達「さっき手相見せていただいたかぎり、生命線結構長かったんで100歳以上生きるような気しますけどね。」
富澤「フッフッフッ・・・」
伊達「何がおかしいんですか?」
富澤「全てハズレだな!」
伊達「なんでハズレってわかるんですか?時間経過してみないとわかんないでしょ!」
富澤「俺にはわかるんだよ。俺は今から電車に飛び込み、このクソみたいな生涯を終える。」
伊達「えっ!?」
富澤「お前は誰も助けられない。それがお前の運命だ!そして、占いなんていう非科学的なもの俺は信じない!あっ!UFOだ!」
伊達「不安定かおい!不安定すぎるぞおい!」
2012年 コント『 学習塾 』
学習塾1
伊達「とりあえず塾の説明させていただきますね。この塾はですね、生徒と教師マンツーマンで授業に・・・」
富澤「Zzz・・・(眠)」
伊達「あの、すみません。今寝てましたけど?話聞いてますか?人の話。」
富澤「この塾はパンツマンが指導・・・」
伊達「マンツーマンですよ!なんですかパンツマンって。」
学習塾2
伊達「すみません、お名前を聞いてもよろしいですか?」
富澤「人に名前を尋ねるときはまず自分から名乗る。違うかい?」
伊達「講師の伊達です。」
富澤「人間の富澤です!」
伊達「そういうことじゃないですよ!僕は子供の牛じゃないんでね。私も人間ですよ。子牛じゃないです。講師。講師です。」
学習塾3
伊達「この時間は富澤さんの苦手な科目。要するに弱点を克服していきましょうかね。えー弱点は?」
富澤「強いていえば弱点はコメカミかな。」
伊達「そういうことじゃないですね!そういう身体的なことじゃなくて。全員コメカミは弱点ですよそりゃ。」
学習塾4
伊達「公式大事ですからね。あのー中学になると方程式なんかもでてきますからね。」
富澤「人間はすぐに方程式に当てはめたがる。勝利の方程式。幸せの方程式。一つ教えておこう。人生に方程式などない!これが俺の方程式。」
伊達「方程式なんじゃないですか!」
学習塾5
富澤「一つ聞かせてくれないか?」
伊達「なんですか?」
富澤「なんであんたは塾の先生になったんだ?」
伊達「あたしはね勉強が好きなんですよ!なんでね、勉強嫌いの子供たちに僕が先生になって勉強を教えて好きになってもらおうと思ったから僕は塾の講師になったんです。」
富澤「それは違うな!」
伊達「なにがですか?」
富澤「あんたがやってるのは授業なんかじゃない!調教だよ!まるで豚への調教だよ!」
伊達「じゃああんた豚になるぜ!?いいの?あんた豚だぜ?」
2013年 コント『 キャディー 』
キャディー1
富澤「やあ。」
伊達「はい?」
富澤「なかなかいい庭だな。」
伊達「あっすみません、ここ庭じゃなくてゴルフ場なんですけど。もしかして富澤様でしょうか?」
富澤「人に名前を尋ねるときはまず自分から名乗る。違うかい?」
伊達「あのーキャディーの伊達です。」
富澤「パミュパミュの富澤です。」
伊達「すみません。あの、キャリーじゃなくて!キャディーです。キャディーの伊達です。なんですかパミュパミュの富澤って。」
キャディー2
伊達「パー4って言うのは4打で入れましょうという目安の数字ですね。」
富澤「つまり4打で入れると?」
伊達「パーです。」
富澤「パーより1打多いとピーか?」
伊達「ボギーです。あの、パピプーみたいにならないです。バカじゃないんで。」
富澤「つまり、打つ回数が少ない方がいい?」
伊達「そういうことですね。」
富澤「俺はそうは思わないな。」
伊達「どういうことでしょうか?」
富澤「どうせ同じ金額を払ってるんなら人よりたくさん打てた方が得だとは思わないか。」
伊達「はーまったく新しい発想ですねそれは。ただゴルフってのはですね、いかに少ない打数で回るか、これがゴルフなんですね。」
富澤「つまり、無駄をなくすということか?」
伊達「無駄っていうか・・・まぁ・・・。」
富澤「この国の舵をとっている政治家たちにぜひやってもらいたいゲームだな。」
伊達「やってると思いますよ。全員やってんじゃないですかね。政治家は。」
キャディー3
伊達「いいですか?ゴルフってのは紳士のスポーツなんですよ!」
富澤「自分たちが楽しむために、山をえぐり、木を倒し、生き物たちの住処を奪う、フッ、とんだ紳士がいたもんだ。」
伊達「何しに来たんだよ!」
2014年 コント『 ストリートミュージシャン 』
ストリートミュージシャン1
伊達「なんすか?」
富澤「人に名前を尋ねるときはまず自分から名乗る。違うかい?」
伊達「いや別に名前は聞いてないんですけど。僕ミキオって言います。ローマ字でMIKIOです。」
富澤「俺はローマ字でP・A・R・C・O、パルコです。」
伊達「パルコじゃねえかおい!パルコじゃないでしょ?どう見ても。」
ストリートミュージシャン2
富澤「君の歌は金をとるのか?」
伊達「あーこれですか?たまに聞いてくれる人がお金入れてくれるんです。それはありがたくいただいてます。決して強制ではありません。」
富澤「客が本当に満足したら金を払うというシステムか。もし納税がそのシステムだったらこの国は崩壊してると思わないか?」
伊達「だからやらないんじゃないですか。国は。」
ストリートミュージシャン3
富澤「一つ聞かせてもらってもいいか?」
伊達「なんですか?」
富澤「君はミュージシャンとして成功して一体どうなりたいんだい?」
伊達「そうですね。成功したらやっぱり武道館とか、あと全国のドームでツアーしたいですね。」
富澤「厳しいことを言わせてもらうが将来のビジョンも見えてない奴が果たして成功を収めることができるのかな。ただ道端で歌っていれば誰かがなんとかしてくれる。他力本願で夢が叶うほど人生甘いもんじゃねえんだよ!あー今晩誰か泊めてくんねえかなー!!」
伊達「お前だよ!泊まるとこねえのかよ!お前目の前のビジョン見えてねえじゃねえかよ!」
ストリートミュージシャン4
富澤「帰る前に一曲俺に歌ってくれないか?」
伊達「はっ?」
富澤「夢っていうのは風船と同じだ。」
伊達「風船?」
富澤「風船?」
伊達「お前が言ったんだよ!風船つっただろ今!」
富澤「誰の手にも届かない大空へ羽ばたく風船もあれば、急にしぼんだり破裂してしまう風船もある。飛ばしてみなきゃその風船がどこに行くのかは誰にもわからない。誰しも若いころは人生に期待して夢を持って生きている。そう今の君のようにな。だが、なりたいものになれる人間はほんの一握りだ。大体の人間は第3希望ていどの人生をしかたなく歩んでいるものさ。だが悲観することはない。それでも幸せは存在する。本人が幸せだと思えばな。それでは聴いてください。希望。希望♫希望♫第3希望で別にいいんじゃな〜い♫」
伊達「お前が歌うのかよおい!なんだその歌!」
2015年以降に厨二病キャラをやっていないのはなぜ?
2014年が厨二病キャラコントの最後となっています。2014年で終わったのはコントのオチが理由だと考えられています。
2013年以前は富澤は自ら命を絶とうとするも、様々な理由で結局命を絶つことができずステージが暗転しコントが終わって行きました。
しかし、2014年は富澤は車にひかれるというオチでコントが終わっています。おそらく、これで厨二病キャラの富澤を死んだことが表現したのだと思います。
なんか、意味がわかると怖い話みたいになってしまいましたが、またいつかこのコントが見れる日がきたら嬉しいです。
まだサンドウィッチマンの厨二病キャラコントを観たいことのない方はチェックしてみてください。